
バリ好きの友人から、まだ食べに行っていないと前置きしながら、
「バリっぽい景色を楽しみながら食べられる店を見つけた」という連絡があった。
要は実験台になってくれという依頼なんだなあ〜コレ。
ちょうど所在地の奈良には仕事で出かける用事があり、
ついでに彼岸花が咲き始めた明日香の里へ足を伸ばした。
目的の店は、飛鳥時代に隆盛を誇った川原寺跡に現存する本堂に隣接してあった。
素朴な座敷だけの店だが、中を覗くと、向こう一面のガラスの外はライステラス。
まさしくバリ、ウブドの情景ではないか。
うれしくなってお品がきもろくに見ず、店内に飛び込み窓際の席を陣取った。
窓の外をあらためてよく見ると、ライステラスではなく、緑生い茂る原っぱだった。
ここも川原寺の遺跡らしいが、景色は上出来、文句なしだ。

メニューを見るとトップに「麦とろご膳」(1500円)とあり、これがメインのようだ。
同じモノだとつまらないので、同行者は「手作りお弁当」(950円)をチョイスする。
まずはメインの「麦とろ膳」。
ご飯は別にお櫃になっており、椀には溢れんばかりの麦とろとボリュームは十分。
野菜の炊き合わせ、川魚の甘露煮、大根の酢漬け、シメジの味噌汁、奈良漬と並ぶ。
お味のほうは、まあ可もなく不可もなく・・・メインが麦とろだからねえ(笑)。

問題は「手作りお弁当」の方だろう。
ご覧の通り、何だかコンビニ弁当を皿に移し変えたような内容。
手作りとあるのに、何一つ手作りの匂いも温もりも味わいもしない。
ご飯にカツオのふりかけも萎え萎えだ。
汁ものもなく、適正価格は650円といったところだろう。

もったいないなあ・・・。
最高のロケーションなのにこんなものを出して。
他にうどんなどのメニューもあるが、大体は想像がつく。
普通ならば観光地の食事処だからと諦めもつくが、ここは寺の境内の施設。
宗派はよく知らないがお寺の方なら、精進料理の成り立ちはご存知だろう。
そうだとすれば、後者のメニューをこの値段で絶対出してはいけない。
玄人料理ができなければ、前者のメニュー一本にすべきである。
えらそうに書き散らかしたが、ロケーションは気に入ったから頑張ってほしいと心底思う。
花つばき
住所/奈良県高市郡明日香村川原1109
電話/0744−54−2043
営業時間/11:00〜16:00
店休日/毎木曜日



