
高砂の名物にくてんは、廃絶メニューの復活バージョン・・・。
そう思い込んでいたのだが、これは間違い。
読者の方から教えてもらった昔ながらの店を訪ね、考えを改めた。
というわけで、これより、にくてん紀行も始めちゃいました(笑)。
高砂市のHPに「にくてん喰わん会」というHPがリンクされているのだが、
ご教示いただいた店は、ココに参加していない。
コメントには「曽根町には何軒もノスタルジックなお店がありますよ」。
これで底辺がぐーんと広がり、興味も深まった。
ソウルフードとして定義するには、それにふさわしい店と出会いたい。
さっそく、曽根町探訪だ。
JR曽根駅からぶらぶら南へ歩く。
途中、「にくてん喰わん会」に加盟しているお洒落な店を見かけたが、
今回はノスタルジックモード。
川べりの、どこか懐かしい風景を眺めながら、目指す「あぼし」へ到着した。
外観は全くの民家。
駐車場を案内する看板がなければ通り過ぎただろう。
店の前に車が止まれば、暖簾も視認できないのだ。
讃岐うどんの名店も、こんな感じの佇まいが多い。
胸の高まりを抑えつつ中に入ると、昭和そのもの。
すす茶けた店内は、あたかもセピアカラーの写真のよう。
焼き手は、おばあちゃんと呼ぶには失礼な、上品で若々しいご婦人。
もうひとりのご婦人は、接客とセッティングの担当だ。
「にくてん」に豚を入れてもらうことにする。
基本が400円で、それぞれ+100円で、
イカ、エビ、スジ、豚を自由に入れられる仕組み。

ラッキーなことに鉄板を見渡せることができる好ポジション。
鉄板ライヴを見ていると、にくてんだけではなく、
普通のお好み焼きやモダン焼きにも、ジャガイモがどっさり投入される。
にくてんとの違いはなんだろう?
スジ肉の有無と思ったが、スジ入りにくてんがあるし・・・。
とにかく、何にでもジャガイモが投入されるということは、
この地でずーっと、このスタイルで食べられてきたことが分かる。
次に来たら、他のメニューも試してみよう。

そんなことを考えていたら、目の前の鉄板に我がにくてんがやって来た。
「まつぼっくり」で初めて食べたにくてんは、
美しく二つ折りになって焼かれていたが、
ココのは見た目、豪快なお好み焼きという感じだ。
結構、ゴロっとしたジャガイモがふんだんに入っている。
これがホッコホコに煮込まれており、
ざっくり生地にもよく馴染み、ソースの辛味とジャガイモ、
キャベツの甘みが、一体になって実に味わい深い。
それぞれの野菜の持つ甘さが、全く異なる分、
味の持つ面白みもアップし、なんとも個性的だ。
イモの煮込みの味付けひとつで、全体の味も変わってくるし、
これはちょっとハマりそうな予感がする。
あぼし
住所/兵庫県高砂市曽根町1273−2
電話/079−447−2549
営業時間/11:00〜20:00
店休日/毎水曜日と第3火曜日
※閉店されたとのことで、ショックです。
もっともっと食べたかった・・・。



