投稿日:2007-10-02 Tue

奈良市の高級住宅街、高畑町のはずれに新薬師寺がある。
平日でも観光客でごった返す薬師寺と違って、
いつも静かな環境でゆっくりできる大好きな寺だ。
唐招提寺に比べれば、随分スケールダウンするものの、
天平の甍はどの寺より美しく思う。
幾分、ませたガキだった私は、
親に連れられて初めてやって来た印象が忘れられず、
中学時代から、何度も足を運ぶようになった。
ここで暮らす大好きな十二神将に会うために。
彼らはずーっと私の心のヒーローだった。
バロム1やレインボーマンのような空想の世界ではなく、
悪いヤツが現れたら、きっと彼らが姿を見せずにやってきて、
こっそり退治してくれるんだ・・・。
そんなことを想いながら、
大人になった今でもこの寺に通っている。
大人になると十二神将以外にも興味が増えてくる。
秋に咲き誇る萩の花なんかも、そんな一つだが、
境内の茂みに隠れるようにある食堂が、
何時も気になってきた。
“火打ち飯”なるメニューに、
ずっと心が動かされていたのだ。
今なら払える1500円も、当時の若造には辛い金額。
十二神将に加え、“火打ち飯”への夢想が加わった。
そうこうしている内に、いつの間にかメニューから、
“火打ち飯”のメニューが消えてしまった・・・。

この夏、久しぶりに十二神将と薄暗い対面した後、
「茗荷そうめん」(550円)をいただこうと、
食堂へ足を向けてみた。
呼び鈴を何度も鳴らすも、一向に返事がない。
寺の人に事情を話し、勝手に食堂へ上がりこんで待っていたら、
料理人らしき年輩の女性がようやく現れた。
食堂は寺の庭に面している。
庭といっても庭園といったイメージとは程遠い。
秋には美しく咲き誇る萩をはじめ、
様々な草木が覆い茂るジャングルのような庭だ。
そんな野趣に富んだ飾り気のない姿も気に入っている。
やがて白と緑の美しい素麺が運ばれた。
ツユに刻み茗荷を入れ、ずずっと口に運ぶ。
いっぱいに広がる香りと清涼感。
すっきりとしたツユが、茗荷の風味を妨げることなく、
美味しい素麺を演出してくれる。
ますます“火打ち飯”への未練が募るではないか。
聞けば二人で錐揉みしていた食堂だったが、
相方が亡くなり、一人ではできなくなったとのこと。
すべてが手づくりということだ。
このツユもお婆ちゃんの真心がこもったもの。
木造の古びた玄関で、年老いた料理人と別れを告げる。
またココに通う理由が増えた。
寒くなってきたら、温かい湯葉そうめんをいただきに来よう。

拝観料、もう少し安くしていただけないだろうか・・・。
新薬師寺 食堂
住所/奈良市高畑福井町1352
電話/0742−22−3763
営業時間/拝観時間は9:00〜17:00
拝観料/大人・大学生600円、中・高生350円、小学生150円
投稿日:2007-10-02 Tue

湊川公設市場・・・通称ミナイチ。
大正生まれの歴史ある市場だ。
何でも安く、いいものが並ぶので、
よく行く市場である。
何度も何度も通っていたが、
ブログをするようになって、
初めて気付いた店がある。
出石そばの店「そば一」だ。
まるで休憩所のような店。
こんなところで美味い蕎麦が食えるワケがない。
ましてや、たこ焼きのオマケ付き・・・。
面白い!
ブログネタにはなるわなあ。
そう思って、暖簾をくぐったのだ。

「出石そば5枚」(600円)を注文する。
しばらく待たされて出てきた。
オマケのたこ焼き以外に、
天麩羅、とろろ、いなり寿司・・・豪勢ではないか!
ボリューム的に対費用効果はクリアした。
問題は肝心の蕎麦だが・・・美味い!
弾力、コシ、風味。
なんとホンモノの手打ち蕎麦だ。
オヤジに聞くと毎日、店で打っていると言う。
そういえば暖簾の横に蕎麦打ち台がある。
こりゃ驚いた。
210円で3枚追加しようと思ったが、
オマケのせいで腹いっぱいだ。
何か間違ってるぞ、オヤジ(笑)。
最後に蕎麦湯を頼む。
「まだお客さん一人だから薄いよ」
あはは・・・気に入ったぞ、この店♪
そば一
住所/兵庫県神戸市兵庫区荒田町1−22−101
電話/078−576−6833
※ 残念ながら追憶の味となりました
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